招待講演・特別セッション
招待講演・特別セッション
3月4日(火) 15:15~16:15 招待講演
ITを活用したスポーツ情報戦略

- 講師
- 渡辺啓太氏(バレーボールアナリスト)
- 概要
- トップレベルで活躍するアスリートは高度で専門性の高いスタッフによって支援されており、近年のICTの急速な発展はスポーツ界にも大きな影響を与えている。勝つためにどのように情報を活用できるか、多くのスポーツでさまざまな取り組みが行われている。本講演では、iPadの活用で全日本女子バレーボールチームはどのように変わったのか、ITが勝利の為にどのように活用され役に立っているか等、ITを活用したスポーツ情報戦略について情報提供する。
- 略歴
- 1983年東京都生まれ。筑波大学人間総合科学研究科スポーツ健康システムマネジメント専攻修了。全日本女子バレーボールチーム情報戦略担当チーフ。公益財団法人日本バレーボール協会女子強化委員会主事、情報戦略班事業ディレクター。ナショナルチーム初の専属アナリストとして、ロンドンオリンピックでの銅メダル獲得などに貢献。主な著作は『なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか』(東邦出版2012)、『データを武器にする』(ダイヤモンド社2013)など。
3月3日(月) 16:30-18:00 A3:特別セッション(1)
Cyber-Physical-Social データ利活用技術
パネル:Cyber Physical Social Computingに向けて
- 趣旨
- Big Dataを活用した社会システムとしてのCyber Physical Systemが注目されているが、その多くがセンシングデータなどを活用したM2M(Machine to Machine)をターゲットとしたものであり、人と環境、人と社会の関わりに注目した社会システムとしての活用が十分ではない。社会のニーズに合わせた社会インフラのシステムとして活用するためには人や社会の動きに合わせて情報の取得やフィードバックを行う新たな機能を有したCPSや、そのCPSを使って人や社会の動きをより詳細に分析するCPSを活用したSocial Computing、いわゆるCPSS(Cyber Physical Social Computing)が次の研究課題として注目されると考えられる。
このCPSSに求められるセンサーデータ収集の課題や、そのセンサーデータの分析の課題、異種・異分野センサーデータ統合基盤の課題について議論する。 - 司会
木俵 豊氏((独)情報通信研究機構)
1990年3月神戸大学自然科学研究科計測工学専攻修了 同年(株)神戸製鋼所入社、1999年3月神戸大学自然科学研究科情報メディア科学専攻博士後期課程修了(工学博士)、2001年4月(独)通信総合研究所入所、2006年8月内閣府へ出向、2007年4月(独)情報通信研究機構 知識処理グループリーダー、2011年4月より同機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所長、電子情報通信学会データ工学研究専門委員長。多言語翻訳技術、音声処理技術、情報分析技術、情報利活用技術、超臨場感技術に基づくユニバーサルコミュニケーション技術の研究開発のマネージメントを行うと共に、ユビキタス情報システムにおけるデータ管理技術、Cyber Physical Computing技術等の研究に興味を持つ。2011年 第56回前島賞、2011年 第43回市村学術貢献賞受賞、2012年 第11回ドコモ・モバイル・サイエンス賞(奨励賞)受賞。- パネリスト
石川佳治氏(名古屋大学)
1994年筑波大学大学院博士課程工学研究科単位取得退学、同年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科助手.1995博士(工学)取得.1999年筑波大学電子・情報工学系講師、2003年同助教授、2004年筑波大学大学院システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻助教授、2004年筑波大学計算科学研究センター助教授(兼任)、2006年名古屋大学情報連携基盤センター教授、2009年名古屋大学情報基盤センター教授(組織改編により)、2013年情報科学研究科教授.国立情報学研究所客員教授(2010.3.1〜2014.3.31).時空間データベース,文書データベース、データマイニング,ウェブマイニング、情報検索、ウェブ情報システムの研究に従事、2000年情報処理学会山下記念研究賞、2003年電子情報通信学会論文賞、2005年日本データベース学会上林奨励賞、2008年日本データベース学会論文賞受賞.原 隆浩氏(大阪大学)
1995年大阪大学工学部情報システム工学科卒業.1997年同大学院工学研究科博士前期課程修了.同年同大学院工学研究科助手,2002年同大学院情報科学研究科助手,2004年より同大学院情報科学研究科准教授となり,現在に至る.工学博士.2005年日本データベース学会論文賞.2008年,2009年情報処理学会論文賞受賞.2011年日本データベース学会上林奨励賞受賞.2013年ACM Distinguished Scientist受賞.ネットワーク環境におけるデータ管理技術に関する研究に従事.是津耕司氏((独)情報通信研究機構)
1992年東京工業大学工学部情報工学科卒業.2005年京都大学大学院情報学研究科博士課程了.博士(情報学).1992年日本IBM入社.2003年通信総合研究所入所,2005年情報通信研究機構研究員を経て,2011年より同ユニバーサルコミュニケーション研究所情報利活用基盤研究室室長,現在に至る.京都大学連携准教授(2008-),大阪大学招聘准教授(2008-),慶應義塾大学SFC研究所上席研究員 (2008-2010). キール大学コンピュータ科学研究所招聘研究員 (2009).新世代ネットワーク推進フォーラムSWG主査(2009-2010).電子情報通信学会データ工学研究専門委員会 副委員長 (2011).データベース,情報検索,Webマイニングに興味を持つ.情報処理学会,日本データベース学会,米国計算機学会(ACM)等会員.
3月4日(火) 13:30-15:00 A6:特別セッション(2)
クラウドソーシング企画第2段「クラウドソーシングがDB研究に何をもたらすか?」
- 趣旨
- この数年間で,産業界および学術界の両者において,クラウドソーシングへの注目が非常に高まっています.昨年のDEIM 2013では,クラウドソーシングの技術・研究動向の紹介に主眼を置いた特別セッションが企画され,大盛況でした.DEIM 2014では,その企画を発展させ,特に,クラウドソーシングがDB研究に何をもたらすのか,DB研究者はどのように貢献できるのかに主眼を置いて,熱い議論を交わしたいと思います.まずは,11月にNII湘南会議の一環として開催されたクラウドソーシングと情報処理技術に関するセミナーについて簡単に報告します.その後,DB業界を代表するクラウドソーシング研究者の森嶋厚行先生(筑波大)から,国内外の研究動向について紹介いただます.その後のパネル討論では,DB業界,産業界,クラウドソーシング分野から若手・中堅の旬な研究者の皆様をパネリストとしてお招きし,上記主題について会場を交えて討論を行います.
- 司会
- 原 隆浩(大阪大学)
講演:「NII湘南会議 "Intelligent Information Processing - Chances of Crowdsourcing"報告」

- 講演者
- 原 隆浩氏(大阪大学 大学院情報科学研究科 准教授)
- 講演概要
- 2013年11月17日~21日の日程で,湘南国際村センターにおいてクラウドソーシングと情報処理技術に関するセミナーが,NII湘南会議の一環として開催されました.このセミナーでは,4日間に亘り,7カ国から21名の参加者が会場にほぼ缶詰め状態で,クラウドソーシングに関する今後の研究の方向性について議論を交わしました.本講演では,湘南会議について簡単に説明した後,このセミナーにおいてどのような議論が行われ,どのような結論に至ったかを簡単に紹介します.
- 略歴
- 1995年大阪大学工学部情報システム工学科卒業.1997年同大学院工学研究科博士前期課程修了.同年同大学院工学研究科助手,2002年同大学院情報科学研究科助手,2004年より同大学院情報科学研究科准教授となり,現在に至る.工学博士.2005年日本データベース学会論文賞.2008年,2009年情報処理学会論文賞受賞.2011年日本データベース学会上林奨励賞受賞.2013年ACM Distinguished Scientist受賞.ネットワーク環境におけるデータ管理技術に関する研究に従事.
講演「データ×クラウドソーシングの研究動向と紹介」

- 講演者
- 森嶋 厚行氏(筑波大学 知的コミュニティ基盤研究センター 教授)
- 講演概要
- クラウドソーシングに関わる研究は,現在世界的に大きな潮流の一つとなっている.本講演では,主にデータベース分野におけるマイクロタスク型クラウドソーシングに関係する研究事例などについて紹介する.また,国内の様々な領域のクラウドソーシング研究者と共に2012年に開始したクラウドソーシング研究会で発表された,データベース分野との関連が深い研究などについても紹介する.
- 略歴
- 1998年筑波大学大学院工学研究科修了.博士(工学). 米国AT&T Labs-Research客員研究員などを経て,現在,筑波大学知的コミュニティ基盤研究センター/図書館情報メディア系教授.2009年よりデータ中心型ヒューマンコンピュテーションとクラウドソーシングに関する研究プロジェクト(FusionCOMPプロジェクト)を開始.SIGMOD 2001 The Second Runner-up for the Best Paper Award. 2003年度情報処理学会論文賞. 2008年度日本データベース学会上林奨励賞.2012年度日本データベース学会論文賞等.
- 司会
- 原 隆浩氏(大阪大学)
- パネリスト(50音順)
- 井上 創造氏(九州工業大学)
- 清水 伸幸氏(Yahoo! JAPAN)
- 是津 耕司氏(情報通信研究機構)
- 馬場 雪乃氏(東京大学)
- 森嶋 厚行氏(筑波大学)
- パネリスト紹介
井上 創造氏(九州工業大学)
1997年九州大学工学部情報工学科卒.2002年九州大学大学院システム情報科学研究科博士後期課程修了・博士(工学).2002年より同システム情報科学研究院・システムLSI研究センター助手.2006年より同附属図書館研究開発室助教授(准教授).2009年より九州工業大学大学院工学研究院基礎科学研究系准教授.現在に至る.Web/ユビキタス情報システム、スマートフォンを用いた人間行動認識、センサ情報システムの医療応用に興味を持つ.清水 伸幸氏(Yahoo! JAPAN研究所)
2006年、ニューヨーク州立大学オルバニー校にて博士課程修了。 2007年より東京大学情報基盤センター特任助教。 2010年より同センター特任講師。 2011年よりYahoo! JAPAN研究所勤務。 クラウドソーシング企画、自然言語処理と機械学習の研究開発に従事。博士 (情報工学)。是津 耕司氏(情報通信研究機構)
1992年東京工業大学工学部情報工学科卒業.2005年京都大学大学院情報学研究科博士課程了.博士(情報学).1992年日本IBM入社.2003年通信総合研究所入所,2005年情報通信研究機構研究員を経て,2011年より同ユニバーサルコミュニケーション研究所情報利活用基盤研究室室長,現在に至る.京都大学連携准教授(2008-),大阪大学招聘准教授(2008-),慶應義塾大学SFC研究所上席研究員 (2008-2010). キール大学コンピュータ科学研究所招聘研究員 (2009).新世代ネットワーク推進フォーラムSWG主査(2009-2010).電子情報通信学会データ工学研究専門委員会 副委員長 (2011).データベース,情報検索,Webマイニングに興味を持つ.情報処理学会,日本データベース学会,米国計算機学会(ACM)等会員.馬場 雪乃氏(東京大学)
2009年東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻修士課程修了.2012年同博士課程修了.2012年より東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻特任研究員.データマイニング,クラウドソーシングの研究に従事.博士(情報理工学)