イベント詳細
- 日時:
- 2018年6月22日(金),23日(土)
- 場所:
- LIFULL本社
〒102-0083 東京都千代田区麹町1-4-4
地下鉄半蔵門線 半蔵門駅 3a出口より徒歩2分
地下鉄有楽町線 麹町駅3出口より徒歩6分 - 主催:
- 日本データベース学会(DBSJ)
電子情報通信学会 データ工学研究専門委員会
SIGMOD-J - 協賛:
- 情報処理学会 データベースシステム研究会
ARG Webインテリジェンスとインタラクション研究会
受賞
学生奨励賞
語の係り受け関係と分散表現を用いたレビューからの属性と意見の抽出
村本直樹・大島裕明・湯本高行(兵庫県立大)
開催概要
Web社会が成長していくなか,人や社会とのかかわりを重視した新しいコンピューティングパラダイムが模索されています.それが「ソーシャルコンピューティング (Social Computing)」です.ソーシャルネットワーキング,ソーシャルメディア,ソーシャルサーチ,集合知,コラボなど,ソーシャルを標榜する新しいコンピューティングパラダイムは学界のみならず産業界からも熱い視線が注がれています.2010年6月に第1回ソーシャルコンピューティングシンポジウム (SoC2010) を開催して以来,毎年多くの方にご参加頂いております.昨年に引き続き,今回も電子情報通信学会データ工学研究専門委員会およびACM SIGMOD日本支部とも共催となり,開催期間が2日となります.
招待講演(五十音順)
鹿志村 洋次 氏(富士ゼロックス研究技術開発本部 主幹研究員)
富士ゼロックスにおける観光事業とそれを支える技術
-観光事業における臨場感を阻害しない音声/クロスメディアによるガイドサービスと感動を生む観光客嗜好に応じたオーダーメイドツアーサービス-
富士ゼロックスでは、地域再生の動きに同期して、地方の観光資源を国内外の観光客に提供する観光情報提供サービスに着手した。具体的には、地方に埋もれている観光資源を行政やDMO(Destination Management Organization)と協業して発掘し、交通業や旅館業者を介して、旅行者に届ける観光情報マッチングプラットフォームを構築・展開を行っている。このプラットフォームでは地方行政が不得手な外国人観光客のニーズ抽出・解析サービス(UserProfiling、DigitalMarketing)やコンテンツ作成・提供サービスなど事業主体側支援サービスも提供している。当日は既に提供を開始した『聴き旅』サービスや実証実験を開始したオーダーメード『周遊ツアー』サービスなどのご紹介を通して、観光情報活用事例をご紹介する。
片桐 優 氏(公益財団法人 するが企画観光局)
静岡中部地区における観光まちづくりの取り組み
静岡県中部地区は、著名な観光名所や施設に乏しい地域で、現在はまだ、観光に強いとは言えない地域です。当該地域のデスティネーション(観光目的地)としてのブランド価値を高め、観光経済規模を拡大するための取組を2017年4月〜進めています。市場調査を用いた課題の抽出からブランド戦略の立案、個別資源を活用したパイロット的なマーケティングの実行の事例まで、静岡県中部地区の観光まちづくりの取組の現状をリアルにお話させていただきます。
清田 陽司 氏(LIFULL Lab 主席研究員)
訪日観光客の激増と人口減少にいかに備えるか?
-不動産投資市場の変革やシェアリングエコノミー活性化にソーシャルコンピューティングが果たせる役割-
日本の成長戦略において観光産業は大きな柱であり、訪日観光客数は2030年には6000万人の目標が掲げられている。すでに2017年には2800万人を超え、全国各地で宿泊施設の不足も深刻化している。一方で、不動産投資市場は安定した収益実績のある居住向け物件に偏っており、宿泊施設物件への投資はそれほど増えていない。こうした状況の中、シェアリングエコノミーの一形態としての民泊サービスがすでに急速に広まっているが、現状の民泊物件のかなりの割合は旅館業法に違反しているともいわれてきた。諸外国に比べて民泊ルールの整備が遅れていたが、住宅宿泊事業法(民泊新法)が制定され、2018年6月に施行される。
今後、健全な形でのシェアリングエコノミーの拡大とともに、これからの人口減少および空き家の激増に備えて不動産投資市場の変革を図る上で、各地域それぞれの実情に合わせた観光および不動産活用の政策をつくることが必要とされる。ソーシャルコンピューティングは、各地域の観光産業の正確な実態を把握する上で強力な手段となることが期待されている。本講演では、民泊新法をめぐるLIFULLグループの取り組みの概要をお伝えするとともに、ソーシャルコンピューティング研究への期待を述べる。
平手 勇宇 氏(楽天株式会社 楽天技術研究所東京 シニアマネージャー)
リッチな旅行体験を提供するための技術とアプリケーション
楽天技術研究所では,ロボティクス,HPC, 機械学習,自然言語処理,コンピュータビジョン,ユーザインターフェースなど,幅広い分野の研究開発を実施しています.本発表では,その中でも,楽天トラベル朝ごはんフェスティバルでのレビュー解析技術の活用,Geolocationデータを用いたレコメンダーシステムの構築,デジタルサイネージによる情報提供等,旅行体験の向上に寄与できる事例をピックアップし,ご紹介させていただきます.
堀江 卓矢 氏(公益社団法人京都市観光協会)
オーバーツーリズムに隠れる観光地経営の本質的課題と,京都市版DMOの取組
急増する観光客と住民生活の調和は,観光業界において今最も注目されているキーワードである。京都市における「閑散期集客等による需要の分散化」「富裕層誘致」といった対策を踏まえつつ,京都市観光協会では「ファンベースマーケティング」「ゲストとホストのつながり」「事業者の経営支援」を意識した戦略や取組を紹介する。
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